公開日 2019年01月22日
更新日 2019年01月24日
中津の鱧はなぜ美味しいの?
中津の鱧のふるさとである「豊前海」は、広大な干潟を有する遠浅の海。穏やかな波により、太陽の光が海底まで届きます。
耶馬渓に広がる自然が育んだ、栄養たっぷりの水脈は「山国川」となり、海へ運ばれてゆくことで、魚介類が豊かに育ちやすい環境になっているのです。豊前海は魚介類の宝庫と称され、そこで育った鱧は中津だけでなく、県外の料理人からも広く愛されています。豊前海産の鱧は「つの字鱧」、「真鱧」などと呼ばれ、特別に骨が柔らかく、細かい骨切りが可能です。良好な自然環境と洗練された伝統技術により、鱧しゃぶや天ぷら、寿司など、多彩な料理においてはも本来の上品な舌触りと甘みを楽しむことができます。
400年前に中津で生まれた「骨切り」
鱧には長く硬い小骨がたくさんあり、下処理をしっかりと行わなければ美味しく食べることができません。「骨切り」と呼ばれる特殊な調理法は、皮1枚を残しつつ、鱧の身一寸(約3cm)に25筋ほど細かく包丁を入れ、小骨を断つ繊細な技法です。料理人が包丁を使う上で、最高峰の技量を要するとされています。均一に筋を入れられた鱧は、湯にくぐらせれば美しく花を開き、料理ごとの味付けで素材の味が引き立ちます。
江戸時代に中津の漁師や料理人が生み出し、全国に広まったといわれている骨切り(諸説あり)。中津に息づく職人の技を是非ご賞味ください。
中津の鱧の「旬」と美容効果
中津の鱧の旬は夏、秋、冬と年に3回。夏休みや紅葉時期、冬の帰省シーズンなど色んな季節で鱧をご賞味いただけます。
また、鱧は良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルもたっぷりの美容食材。血管や肌の老化を防ぐビタミンAや脂質の代謝を助けるビタミンB2も含まれます。さらに鱧の皮にはコラーゲンも多く含まれており、100gあたりのカルシウムは牛乳の約2倍!美味しいだけじゃなく、美容や健康にもオススメです。美容をテーマとした女子旅のひとつにもいかがでしょうか。
◆鱧の旬について◆
「夏」
6~7月にかけて旬を迎えます。梅雨の時期の鱧は体内の水分量が多く、1年の中で最も体重が重たい時期。脂肪分が少なく、さっぱりとした上品な味わいです。
「秋」
9~11月にかけて旬を迎えます。産後の時期にあたり、食欲が増え急激に太るため、脂肪分が多いのが特徴。水分が少なく身が締まって脂の乗りも良い、最も美味しい季節ともいわれています。
「冬」
豊前海の冬の荒波に揉まれさらに身が引き締まり、コシのある食感が特徴です。鱧ちり、鱧すき、鱧しゃぶなど、鍋の具材としていただくのが一般的。
中津で食せる、様々なハモ料理の数々。
- 鱧のさしみ
- 鱧カツ丼
- 鱧の天ぷら
- 鱧しゃぶ
- 鱧寿司
- 鱧の湯引き
中津市内の鱧料理のお店
ビジネス出張にも便利な中津駅周辺を中心に点在しています。詳しくは「なかつ鱧美食帖」パンフレットをご覧ください。
中津耶馬渓観光協会のページでも店舗紹介をしています。
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