公開日 2022年12月09日
更新日 2023年05月26日
新型コロナウイルス感染症は、令和5年5月8日から感染症法上の位置付けが5類感染症に移行しましたが、今後の感染拡大に備えて、今までと同様に基本的な感染症対策を実施し、ワクチン接種についてもご検討ください。
新型コロナウイルス感染症の子どもにおける特徴
国内の新型コロナウイルスの感染者のうち子どもの感染者数は多い状況が続いています。また、子どもは感染しても症状が出ない、あるいは症状が軽いことが多いと報告されています。ただし、大人に比べると割合は低いものの重症化することもあります。
子どもの感染防止対策
- 子どもにおいても特別な感染防止予防はなく、大人と同様に、場面に応じた適切なマスク着用(※)、3密の回避、こまめな手洗い・手指消毒を行うことが重要です。また、部屋の換気は極めて重要です。30分に1回、5分間窓を開けるか、常時開ける場合は、10センチ開けるようにお願いします。併せて、換気扇や空気清浄機の併用もお勧めします。
- 子どもは家庭内で感染することが多いとの報告があるため、まずはご家族の感染予防が大事です。家庭内に感染の疑いがある方がおられる場合は、別室で過ごすなど接触を避けてください。
「2歳未満」 |
マスクの着用は推奨しません。 |
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「2歳以上の就学前の子ども」 |
他者との距離にかかわらず、マスク着用を一律には求めていません。マスクを着用する場合は、保護者や周りの大人が子どもの体調に十分注意した上で着用しましょう。 |
詳しくは、「マスクの着用について(厚生労働省ホームページ)」をご確認ください。
新型コロナウイルスのワクチン接種
新型コロナウイルスワクチンは、生後6か月以上の方から接種することができます。
年齢区分 | ワクチン種別 | 備考 |
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生後6か月~4歳 | ファイザー社ワクチン(生後6か月~4歳用) | 初回接種として、3回接種します。 |
5歳~11歳 | ファイザー社ワクチン(5歳~11歳用) |
初回接種として、2回接種します。 その後、5か月以上間隔をあけて、追加接種を受けられます。 |
12歳以上 |
【初回接種】
【追加接種】
|
初回接種として、従来型ワクチンを2回接種します。 その後、3か月以上の間隔をあけて、オミクロン株対応ワクチンの接種を受けられます。 |
新型コロナウイルスワクチンの効果及び安全性
Q)新型コロナワクチンは、どんな効果がありますか?また、今流行しているオミクロン株にも効果がありますか?
A)新型コロナワクチンを受けることで、新型コロナに感染しても症状が出にくくなります。また、今流行しているオミクロン株にも有効であることが報告されています。
ワクチンを受けると、体の中で新型コロナと戦う仕組み(免疫)ができます。ウイルスが体に入ってきた時に、すぐ戦える準備ができますので、新型コロナの症状が出にくくなります。
オミクロン株流行下での効果として、初回接種(1・2回接種)を完了すると中等度の発症予防効果や80%程度の入院予防効果があることなどが海外で報告されています。出典:第36回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会より
Q)新型コロナにかかったことがある子どもも、ワクチンを打った方がよいのでしょうか?
A)新型コロナにかかったことがあっても、ワクチン接種により抗体が作られることで、再び新型コロナに感染しても症状が出にくくなる効果が期待できます。
日本国内で行われた研究によると、5~11歳の子どもに対してワクチンを接種した後の抗体の量を比較すると、感染したことがあるかどうかに関わらず、血液中の抗体の量が増加することが分かりました。
この結果から、感染により得られた抗体は時間が経つと低下しますが、ワクチン接種により再び抗体が増加することで、新型コロナに感染しても症状が出にくくなる効果が期待できると考えられます。出典:第88回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会より
Q)ワクチン接種後の心筋炎など、日本や海外において、ワクチンの安全性に関する最近の状況は どのようになっているのでしょうか?
A)国内外の報告によると、5歳から11歳男子における心筋炎が報告される割合は比較的低いとされています。日本におけるワクチン接種の安全性情報について、国の審議会でも継続して確認を続けており、現時点では大きな懸念はないとされています。
子どもでも、ワクチン接種後まれに軽症の心筋炎を発症した例が国内外で報告されていますが、5~11歳における発症の割合は比較的低いとされています。日本の審議会では、子どもに対するワクチン接種の開始以降の報告において、心筋炎の報告数は低い(2022年10月9日までの集計で、100万回接種あたり0.6件(1回目接種))状況が続いており、重大な懸念はないとされています。
ワクチン接種後4日程度の間にお子様に胸の痛み、動悸、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診して、 ワクチンを受けたことを伝えてください。なお、心筋炎と診断された場合は、一般的には入院が必要となりますが、多くは安静によって自然回復します。出典:第88回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会より
なお、ワクチン接種の詳しい情報については、「新型コロナウイルスワクチンの接種について」をご確認ください。