山国川の治水Vol.5

公開日 2024年10月04日

更新日 2024年10月07日

 市民の皆さんに流域治水の理解を深めていただくために、山国川の治水を連載してきました。本年度の出水期が終了するため、山国川の治水も総括及び振り返りに入ります。
 県内では、8月29日から台風10号により線状降水帯が発生して大雨・洪水警報が発表されました。線状降水帯の発生メカニズムは未解明な点が多く、予報も難しいので命を守るためにも常日頃から防災意識を持ち、市のホームページ等を活用し、情報収集に努めて下さい。


山国川の治水

 近年、都市化の進展や局地的な集中豪雨の増加に伴い、全国各地で雨水排水路の排除能力を超える雨水が生じており、中津市においても市街地や山間部において、浸水被害が発生しております。激甚化・頻発化する水災害から命を守り、安心して暮らしていくには、治水に対して自分事として捉え、主体的に行動する必要があります。

 水害対策を行う上で流域全体で治水対策に取り組む『流域治水』が必要になります。『流域治水』とは、気候変動に伴う水害リスクの増大の事前防災として、山国川を中心に、圏域全体で行政、住民、企業等、それぞれができる取組を行い協働することです。

 命を守るためにも、市民の皆さんに流域治水の理解を深めていただくために「山国川の治水」を作成しました。


山国川の治水Vol.2

 今回のテーマは雨水貯留施設・田んぼダムの取組です。
 氾濫を防ぐ・減らす取り組みとして各自治体では様々な事業や取り組みを行っています。集中的な大雨が降った際に、河川や水路に水があふれてしまうのを防ぐための施設として雨水貯留施設や田んぼダムの取り組みがあります。降った雨を一時的に貯留をし、水路に流れる水の量を減らすことで水害を防ぐ役割を果たします。
 田んぼダムは、水田の落水口に調整板を設置する「取組」であり、貯留施設のような「施設」ではありません。作物の生産に与えない範囲で、農業者の協力を得て実施する「取組」です。

 市民の方々にも身近にできる氾濫を防ぐ・減らす取組として、水路の維持管理が挙げられます。水路等で落ち葉やごみが詰まると大雨の際に雨水がスムーズに流れません。日常的な維持管理は、原則として地元の皆さまにお願いしているため、こまめに清掃して維持管理を行うことが大切です。


山国川の治水Vol.3

 今回のテーマは中津市防災マップ(WEB版)の活用についてです。
 中津市防災マップ(WEB版)では、スマートフォンやタブレット端末等の位置情報を活用することで現在地周辺のハザード情報をはじめ、避難所の情報を確認することができます。浸水や土砂災害が発生するおそれの高い区域を着色していますが、着色されていないところでも災害が起こる可能性があるので、市からの避難情報を参考に必要に応じて避難してください。
 命を守るためにも常日頃から自助意識・防災意識を持ち、防災マップ等を活用し情報の収集に努めてください。

ハザードマップ(PDF版)


山国川の治水Vol.4

 今回のテーマは排水ポンプの役割についてです。
 集中的な大雨が降った時に山国川などの河川の水位が上昇すると、逆流を防ぐために樋門や樋菅のゲートを閉めます。一方で市街地に流れる道路側溝や水路に流れる水は雨が降ることで量が増え、下流の放流先に集水するとゲートが閉じているため排水ができなくなり、このままでは内水氾濫が発生してしまいます。そのため、排水できなくなった雨水をポンプで強制的に汲み上げ、内水氾濫を防ぐ役割があります。
※堤防の決壊などの危険を少なくするため、河川の水位が高いときには、ポンプの運転を停止することがあります。

用語解説

  • 治水
    「治水」とは、洪水・高潮などの水害や土石流・急傾斜地崩壊などの土砂災害から生命・財産・生活を守るための対策山国川圏域
  • 山国川圏域
    「山国川圏域」とは、山国川流域に加え隣接する県管理河川(中津市内の流域)を含めた範囲
山国川圏域のイメージ図
山国川圏域のイメージ図

引用元:流域治水プロジェクト

お問い合わせ

排水対策課
住所:〒871-8501 大分県中津市豊田町14番地3
TEL:0979-62-9054
FAX:0979-24-7522

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