公開日 2025年02月06日
更新日 2025年02月07日
伝染性紅斑とは
両頬に赤い発しん(紅斑)が出ることから「リンゴ病」とも呼ばれる、小児に多い感染症です。伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ
これまでに伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児ともに感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合には医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合には、妊婦健診の際に医師に伝えてください。
主な症状
約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状がみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは、1週間程度で消失します。中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状がでることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
予防と対策
伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。紅斑が出ている時期には、ほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いや、くしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等で覆うなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。
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厚生労働省ホームページ「伝染性紅斑」
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