公開日 2024年08月21日
暑い夏、7月の中津市の気温を10年前の2014年と比較してみました。毎日の平均気温は約2度高く、最高気温は30度以上の日数が24日と11日多く、最低気温も25度以上の日数が15日多いのです。今年は梅雨明けしたとたん、灼熱の太陽が照り続け、涼が欲しい日ばかりです。熱中症警戒アラートが頻繁に発せられています。朝の挨拶は「今日も暑いですね」。救急車で運ばれる熱中症の人も多く、年齢にかかわらず体調管理が難しい毎日です。
こんななか、中津市では高校生の男女バレーボールの全国大会、祇園祭りなど、スポーツ大会や季節行事が数多く開催されました。特に屋外スポーツでは、毎日の練習で暑さに慣れているとはいえ、若いプレーヤーも熱中症対策は必須です。サッカー少年のお母さんに聞いた話です。「水分・塩分補給はもちろん、濡れタオルを家で凍らせておいて持って行き首や脇に当てる、首に保冷剤を巻く、ミストシャワーを全身に振りかける、コーチの指導も定期的に休憩をとり、できるだけ日陰で休ませる」とのこと。かつて流行った暑さ撃退のスポーツ根性論は禁物です。
室内で過ごす年配者の暑さ対策も大事です。部屋の温度を計り、エアコンを入れ、お茶や水をこまめに補給し、日中はできるだけ外出を避けます。万一に備え連絡先を手元に置きます。外出時は日傘をさし帽子をかぶり、公共施設や店舗などあらかじめ熱中症一時休憩所を知っておきます。最近では、ファン付き作業着や携帯扇風機も利用されています。我慢しないことです。
気象庁は2020年に行った将来予測で、気温はさらに上昇、猛暑日・熱帯夜は増えるとしています。今夏の猛暑、集中豪雨はご免被りたいものですが、昔のように「夕立3日」が来ないものでしょうか。(8月7日執筆)
(市報なかつ令和6年9月号掲載)